「プチ断食」とも呼ばれるファスティングは美容にも健康促進にも大変効果的です。
とはいえ、断食期間中の副作用ともいえる「好転反応」を不安に感じる方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、好転反応の基礎知識や発症した際の対処法についてをご紹介します。
体への負担を最小限にしてファスティングに取り組みましょう。
断食の好転反応とは?種類と症状
「好転反応」とは、ある症状が改善する途中で一時的に起きる現象のことです。
個人差はありますが、ファスティング中に好転反応が起きると頭痛などの症状が出ることがあります。
出ている辛い症状が、どの好転反応なのかを理解すると安心できますよね。
ここでは、好転反応の種類や症状を解説します。
弛緩反応
弛緩反応はファスティング初期に起こりやすい反応です。
断食状態になると、体内にたまった毒素や老廃物を排出する動きが活発になり、倦怠感、強い眠気、まれに発熱などの症状があらわれることがあります。
過敏反応
弛緩反応に続いて過敏反応が起きます。
体内から老廃物が排出された結果、さまざまな機能が改善することで起きる急性の症状です。
症状としてはかゆみ、痛み、炎症、便秘、下痢などが挙げられます。
排泄反応
排泄反応とは、血液や皮膚から老廃物を排出するために、排泄機能が活性化して起こる症状です。
主な症状に肌荒れ、発疹、目やに、尿の増量、尿の臭いの変化などがあります。
回復反応
血流が促進されることで新陳代謝がアップし、全身にエネルギーが行き渡り始める最終段階の反応です。
回復反応では頭痛、発熱、吐き気、動悸などの症状があらわれることがあります。
好転反応が起きたときの対処法
好転反応の症状がでてきた場合に、すぐ対処できる4つをご紹介します。
簡単にできるものばかりなので、その時の体調に合わせて可能なことから行いましょう。
水分を積極的に摂る
好転反応が起きた時は、水分を積極的に摂りましょう。体内にたまった毒素や老廃物の排出を促すことで、さまざまな症状を抑えられます。
ただし、一度に大量の水を飲むと体を冷やしてしまうので、こまめな水分補給が大切です。
浴槽につかって体を温める
浴槽につかって体を温めることも好転反応の対処法です。38~40度程度のぬるま湯につかることで、発汗を促し代謝を高められます。
ゆっくりと意識的に呼吸することで発汗作用が大きくなります。
睡眠や休息をとる
好転反応の症状が出ている時は、無理をせずに睡眠や休息をとりましょう。
神経を休めることで、頭痛や倦怠感は徐々に和らいでいきます。また、ホルモン分泌や代謝を促すためには十分な睡眠が欠かせません。
軽い運動をする
もしも体が動かせる状態であれば、ストレッチやウォーキングなどの軽い運動をすることで、体内の循環を促し老廃物を排出しやすくなります。
発熱や、極度の倦怠感がある場合には控えましょう。
少量の酵素ドリンクを摂る
好転反応の症状は、空腹による低血糖が原因の場合も考えられます。体に不調を感じたら少量の酵素ドリンクを摂りましょう。
酵素ドリンクを用いて、必要な栄養素と最低限のカロリーを補給すると効果的です。
つらい症状は我慢しすぎない
好転反応は徐々に収まっていくものですが、症状が悪化していく場合や我慢ができないほどの症状の場合は一旦ファスティングを中止しましょう。
他の病気による体調不良の場合も考えられるので、医師の診断を受けることをおすすめします。