「ファスティングってなんだろう?」と疑問を感じている方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、初心者さん向けにファスティングの基礎知識や効果についてを解説します。
本記事を読めば、効果的なファスティングを実践できます。
ファスティングとは?
「ファスティング」とは、いわゆる断食のことを指します。
ファスティングの目的は、休むことなく動いている内臓を休ませる事です。内臓を休める事によって老廃物や毒素の排出ができます。
断食と聞くと、過酷な修行や減量などを想像するかもしれません。
しかし、ファスティングはまったく栄養を摂取しない「絶食」とは違い、酵素ドリンクなどで必要な栄養素と最低限のカロリーを補いながら行います。
健康促進、ダイエット、美容にと、様々な目的に合わせて、自分のペースで始められるのが特徴です。
ファスティングでどんな効果が期待できる?
ここでは、ファスティングで得られる8つの効果を見ていきましょう。さまざまなポジティブ
な変化を感じとれるはずです。
デトックスによる美肌効果
ファスティングを行うとデトックスによる美肌効果が期待できます。
ニキビなどの肌荒れは、体内に老廃物がたまっている事がひとつの原因です。
内臓を休めることで臓器のすみずみにまでエネルギーが行き渡り、脂肪の中に蓄積している毒素が排出されます。
脂肪燃焼によるダイエット効果
さらに、ファスティングには脂肪燃焼によるダイエット効果もあります。
ファスティング中は摂取カロリーが制限されるので、代わりに体内にたまっている脂肪がエネルギー源として使われます。
結果的に代謝がアップして脂肪が燃焼されやすくなる為、内側から痩せやすい体に変化するのです。
内蔵機能の向上
また、ファスティングで内臓を休ませる事で内臓の機能を向上させられます。
食べ物を摂取し続けると、消化・分解・栄養素の吸収・排泄が繰り返し行われるので内臓が疲れてしまいます。
しかし、ファスティング中は空腹状態が続くので、内臓に休息を与えられるのです。
免疫力の回復
同時に、ファスティングで内蔵を休ませた結果、免疫力が回復する事もあるでしょう。内臓を休めると白血球の働きを良くする効果があるからです。
人間の体には免疫力が備わっていますが、加齢や生活習慣により低下し、細菌やウイルスなどに感染しやすくなります。
ファスティングで免疫力を回復させれば、健康を維持できるでしょう。
腸内環境の改善
ファスティングでの断食には腸内環境を改善する効果もあります。腸内の悪玉菌が増える原因となる物を体内に取り入れないからです。
脂もの、乳製品、砂糖などを摂取しすぎると悪玉菌が増え、腸内環境が乱れる原因になります。
腸と肌は密接な関係にあるので、腸内環境を整えることは美肌にもつながるのです。
血液の浄化
ファスティングによる血液の浄化も期待ができます。
血液は肝臓と腎臓で浄化されますが、食べる量が多いと血液の浄化スピードが遅くなり、汚れた血液が体内に循環してしまいます。
ファスティングを行うことで血液中から余分なコレステロールを取り除き、血液の流れを良くする上に代謝を高められるのです。
ストレスの軽減
ファスティングがストレスの軽減につながることもあります。腸内で分泌される「セロトニン」の分泌を促すのに効果的と考えられているからです。
セロトニンとは脳内の伝達物質のひとつで「幸せホルモン」とも呼ばれ、精神を安定させる働きをします。セロトニンの分泌量が多いほど、ストレスへの耐性もつくでしょう。
活力や集中力のアップ
ファスティングは活力や集中力のアップにも効果的です。胃腸の働きを抑えることで脳に十分な血液が行き届き、眠気や倦怠感を感じにくくなります。
また、体内の炭水化物などの糖質を制限する事で、集中力を高めると言われる「ケトン体」の量も増えます。
初心者向けファスティングのやり方
ファスティングには、「準備食期間」「断食期間」「回復食期間」の3つのステップがあります。
準備食期間
いきなりファスティングを始めるのではなく、必ず2日間の準備食期間を設けましょう。
準備食期間では脂物や消化しにくい物は避けて、徐々に食事量を減らしていきます。
断食期間
断食期間は3日が効果的ですが、初心者は1日間または半日間から挑戦してみると良いでしょう。
断食期間は固形物は食べず、代わりに専用のドリンクを飲みます。
回復食期間
断食期間の直後は胃腸が完全に休まっていますが、急にいつもの量の食事をすると暴飲暴食をしたい衝動に駆られます。
回復食期に消化しやすい食事を摂るようにして、胃腸への負担とリバウンドを防ぎます。
ファスティングの注意点
ファスティングを行う時には、いくつかの注意点があります。
安全にファスティングを行う為にも、事前に確認をしましょう。
準備食と回復食にこだわる
ファスティングで高い効果を得るためには「準備食」と「回復食」にこだわりましょう。
準備食はファスティングを行う前のウォーミングアップの一環なので、低カロリーの豆腐や野菜、お粥などを中心に摂取します。
回復食はファスティング期間終了後にリバウンドを防ぐための食事の為、消化の良い食物繊維や発酵食品を摂取します。
水分補給をする
ファスティング中は水分補給が大切です。体内にたまった毒素を排出し、代謝をスムーズに行えるようにします。
1日2リットル以上の水を飲むのが理想ですが、難しい場合は1リットルから始めて、徐々に飲む量を増やしていきましょう。
一度に大量の水を飲むと体が冷えてしまうので、水分補給はこまめに行いましょう。
良質なミネラルを摂る
ファスティング中はミネラル(塩分)が不足しがちなので、良質なミネラル(塩分)を摂りましょう。
塩分が不足すると頭痛、倦怠感、イライラなどの不調を引き起こす可能性があり、日常の生活にも支障をきたす可能性があります。
天日干しの海塩、梅干などで適度な塩分を補給しましょう。
体を冷やさない
ファスティング中は体を冷やさないように注意しましょう。血流の流れを良くすることで、ファスティングの効果を高められます。
血液は細胞に栄養と酸素を送り、老廃物を持ち帰るという働きをしています。
冷え対策としては半身浴や足湯が効果的です。
体調が悪い時は中止する
ファスティングを開始すると細胞が活性化するので、頭痛・吐き気・下痢などの初期反応が起こる事があります。
あまりに症状がひどい場合には無理をせず、一旦中止しましょう。
体調不良の原因が別にある場合も考えられるので、医師の診断を受ける事をおすすめします。
ファスティングを成功させるコツ
ファスティングを成功させるコツは、なりたい自分を想像して目標を明確にする事です。空腹でつらい時にでも、ファスティングを継続するモチベーションにつながります。
曖昧な目標だと途中で挫折してしまうかもしれません。
「腸内環境を改善して美肌を手に入れたい」「代謝をアップして内側から瘦せやすい体作りをしたい」など、ファスティングで得られる結果を具体的に考えることが大切です。