個人差はあるものの、ファスティング中には頭痛が起きることがあります。
そんな時は、「自分のやり方が間違っているのかな?」と不安に思ってしまうかもしれません。
しかし、ファスティング中に起きる頭痛は「好転反応」による症状の可能性が高いです。
今回は、ファスティングで頭痛が起きる原因や対処法についてを解説します。
ファスティングで頭痛が起きる原因とは
ファスティングで起きる頭痛は、一般的に好転反応が関係しています。好転反応とは、ある症状が改善する途中で一時的に起きる現象のことです。
ここでは、ファスティング中の頭痛の原因についてを紹介します。
毒素や老廃物
ファスティングを行うと、体内に蓄積している毒素や老廃物が排出されます。このデトックス作用によって引き起こされる頭痛は好転反応の一つです。
頭痛は毒素や老廃物が排出されている証拠だと考えられるので、1日様子を見てみましょう。
ただし、翌日も頭痛が治まらない場合や痛みが悪化する場合は、大事をとってファスティングを中止しなければなりません。
頭痛がファスティングによるものなのか判断が難しい場合は、必ず医師の診断を受けることをおすすめします。
カフェインレス
ファスティングによって起きる頭痛は、カフェインレスも原因の一つです。
カフェインには血管を収縮して頭痛を抑える作用があります。その為、普段からカフェインを摂取する人ほど、頭痛が起きる可能性が高い傾向にあります。
特に毎日コーヒーを飲む習慣がある人は、カフェイン不足による頭痛に注意が必要です。
頭痛が起きたときの対処法
ファスティングで効果が出ているからといっても、つらい頭痛は我慢できないものです。
ここでは、頭痛が起きたときの対処法についてを見ていきましょう。
水をしっかり飲む
ファスティング中に頭痛が起きたら、水をしっかりと飲みましょう。
断食期間中は固形物を摂らないので水分補給を忘れがちです。知らぬ間に脱水症状になっている場合も考えられるので、こまめに水を飲むようにしましょう。
また、水を飲むと体内に蓄積した毒素や老廃物の排出を促すため、頭痛を抑えられます。
梅干などで塩分を摂る
頭痛を感じたら塩分を摂ることも大切です。ファスティング中はカロリーの摂取を制限するので、塩分やミネラル不足が原因で頭痛を起こすこともあります。
頭痛を和らげる為にも、梅干、天日干しの海塩で適度な塩分を補給しましょう。
睡眠や休息をとる
頭痛や倦怠感がある時は、無理をせずに安静にして過ごす様にしてください。
少し部屋を暗くしたり、好きな香りのアロマを取り入れたりしてみましょう。神経が落ち着いてくると、頭痛も少しずつ和らいできます。
また、しっかり睡眠をとることで代謝が促され、症状の改善にもつながります。
頭痛っていつまで続くの?
ファスティング中に起こる頭痛は、通常2~3日ほどで徐々におさまっていくものです。
とはいえ、症状が悪化していく場合や重度な症状の場合もあるので、その際はすぐにファスティングを中断しましょう。
頭痛の原因が他の病気の可能性も考えられるので、医師の診断を受ける事をおすすめします。
頭痛を起こさない予防法
頭痛が起きたときの対処法をご紹介しましたが、可能でしたら最初から痛みなくスムーズにファスティングを行うのがベストです。
ここでは、頭痛を起こさない為の予防法を解説します。
短期間のファスティングから始める
断食期間中の頭痛を防ぐためには、短期間のファスティングから始めると良いです。
断食に慣れていない初心者の場合、1週間程度のファスティングでも栄養不足により体調を崩す可能性が高いです。
そのため、初めてのファスティングの断食期間は1食、半日、1日から行いましょう。
断食に慣れて来たなら、徐々にファスティング期間を増やしていくと失敗をせずに済みます。
準備期間をきちんと設定する
ファスティングで頭痛を起こさない為には、準備期間もきちんと設定しましょう。
準備期間を設けることで、体への負担を軽減できます。
急に空腹状態になると血糖値が下がり、頭痛だけでなく倦怠感や眠気などの症状が出やすくなります。
胃腸への負担を減らす為にも2~3日間程度の準備期間を設けて、徐々に食事量を減らしていくことが大切です。
スケジュール管理も大切
頭痛などの体調不良を起こさないためには、スケジュール管理も大切です。
ファスティングには、準備食期間・断食期間・回復食期間の3つの期間があります。断食は単体で行うのではなく、必ず2日間程度の準備食期間と回復食期間を設けましょう。
断食期は3日が効果的ですが、初心者は1日または半日から挑戦しても問題はありません。断食期は固形物を食べず、代わりに酵素ドリンクを飲みます。
回復食期間には健康的な食生活を心掛け、内臓への負担とリバウンドを抑えましょう。