食事の回数を一日三食から減らせば、体重が減ってダイエットは成功するものだと思う方も多いでしょう。しかし意外と知られていない落とし穴があります。
では一日一食についてのメリットとデメリットを見ていきましょう。
一日一食の危険性は?
一日一食は小食となり、一見健康的な印象ですが、裏には重大な問題があります。
正しい知識を持たずに行った場合に起きるかもしれないことをまとめましたので、ぜひ知識として取り入れてくださいね。
偏った栄養不足になる
一日に一食のみで必要最低限のエネルギーを摂ることは、とても大変なことです。
一日における人の栄養摂取量には目安があり、中でもタンパク質が不足すると健康を害してしまう恐れがあります。
一日一食で一日分のタンパク質を摂取する事は意外とハードルが高いのです。
血糖値が安定しない
血糖値は急激な変化を良しとしません。
長時間空腹状態だった胃に食べ物を入れると、当然血糖値は急激に上がります。
これを何度も続けると大きく体に負担をかけるのでかえって逆効果となります。適切な食事を摂れる見込みがない場合は長時間の空腹状態は避ける方が無難です。
胃拡張を起こす
胃拡張とは胃の中に入った食べ物が、ぜん動運動を経ても十二指腸へ行かなくなる症状です。
この場合は、食べ物が排出されずにお腹が張っていき、放置すると危険度も高くなります。
長時間空腹にした事で、胃の周辺の筋肉がうまく動かなくなり、この胃拡張が起きる可能性が高くなります。
一日一食にすると、ストレスにより胃がうまく機能しなくなる事も考えられるのです。
リバウンドがし易くなる
一日一食から元の食生活に戻すと、高い確率でリバウンドをしてしまいます。
一日一食のカロリーでも充分な活動ができる状態に順応してしまった体は、普通の食事回数に戻すとエネルギー過多になってしまいます。
元の食事に戻す場合には、少しずつ体の様子をみながらにしましょう。
一日一食にメリットはある?
一日一食の食生活にメリットがないわけではありません。しかしあくまでも正しい知識を身につけることが重要です。
ではどんなメリットがあるのか見ていきましょう。
胃腸を休めることができる
胃腸を休ませると、体の内側からデトックスをすることができます。
体を休ませるには内臓も休ませないと、本当の疲労回復が出来ないのです。
ずっと働きづめると疲れたり、休むとリフレッシュが出来たりすることは内臓も一緒だということです。
また、この時の運動は、日常的な動作にとどめておきましょう。
消化酵素が節約できる
食べ物を分解する消化酵素は、私たちの胃や小腸などのぜん動運動によって分泌されます。
人それぞれですが、分泌量には上限があり、そのため、酵素を減らさないように生活習慣を正す必要があるのです。
こういった意味でも、一日一食断食も正しく行えば体にはとても有効的であると言えます。
体が軽くなる
一日一食を正しい方法で継続すると、たまった脂肪や老廃物などの毒素の排出がしやすく、結果的に体が軽くなったと感じられるようになります。
消化吸収に追われた内臓で1日を過ごしていると、眠気やだるさを感じることは多いのではないでしょうか。
内臓の疲れが取れるだけでも体の軽さに変化があらわれるのです。
断食は専門家に相談してやろう
一日一食や断食に挑戦したい方は、必ずファスティングセラピストなどの専門家に相談してください。
正しい知識を身につけないまま行うと体調不良になりやすいので、十分注意した上で行いましょう。